虫歯とは
予防とケアがなにより大事
虫歯とは、細菌が糖を利用して「酸」を作り、その酸によって歯が溶かされる病気です。
(糖は砂糖だけではなく、ご飯やパンなど、非常に多くの食品に含まれています)医学専門用語では「う蝕」と呼ばれ、
英語では「Cavity」、ドイツ語では「Caries」と言います。
虫歯は「どんなに頑張って歯磨きをしても出来てしまうもの」ではなく、しっかりと予防を行えば、
「高確率で予防ができる病気」でもあります。
虫歯の進行状態
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C0~C1(初期虫歯)
歯の表面のエナメル質という硬い部分の範囲内の虫歯です。この部分には神経が無いので、痛みはまだ感じません。適切な予防処置をすれば進行停止可能です。そのまま経過をみることもあります。
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C2(中期虫歯)
エナメル質の下の部分である象牙質に達している虫歯です。この段階では、冷たい物や甘い物がしみたり、痛みがでたりします。「虫歯かな?!」と気付くのは、この段階のことが多いです。
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C3(後期虫歯)
象牙質の更に下の部分である歯の神経(歯髄)に達している虫歯です。この段階になると、強い痛みがでます。また、温かいもの・冷たいものがしみて、咬合痛(かんだ時の痛み)もみられます。この段階は歯の神経を抜く(抜髄・ばつずい)処置を行うケースが多くなります。また治療後、クラウンというかぶせ物を作って歯を補強する必要があります。
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C4(末期虫歯)
歯の頭の部分(歯冠)はほとんど崩壊して無くなり、根の部分(歯根)のみが残っている状態です。歯を残せる可能性はありますが、ひどく進行すると、中には抜歯になる場合もあります。 抜歯を行うと「部分入れ歯」や「ブリッジ」などで歯のない部分を補い、噛む機能を回復させる処置が必要になります。